議会質問は保育園で激論☆周南地区成人式☆福祉大会☆木更津中央(現総合)高校剣道部・雲龍館50周年☆
9日月曜日の議会で、
鈴木ひろくに市長(73)が
3回目の市長に向けて、
出馬表明をしました。

※公式ページより
君津市の財政は余裕のない状態が続き、
むかしつくった施設も道路も橋も老朽化しています。
一方で、市民からの要望は増えています。
これまで、自治会が刈ってくれていた道路の草を
高齢化や自治会員が減って、刈れなくなったり、
いまのはかなり具体的な例ですが、
いわゆる市役所の仕事は増えています。
しかし、お金には限りがあるので、
小出しにしたり、先送りにしたりして、
しのいでいます。
市役所としては「しのいでいる」つもりなのですが、
市民は当然怒っています。
・なぜすぐに対応しないのか。
・はっきりとした回答を出さないのか。
・財政が厳しいからできないとなぜはっきり言うのか。
こういう信頼関係はまずいという前提ですが、
むかし市役所が比較的早く、何でもできたのは、
やはり税収が今の何倍もあった時代があったのです。
新日鐵の最盛期にはざっくり言っても、
今の3倍~4倍の収入がありました。
みなさんも今の4倍収入があったら、
どんな生活をしますか。
生活スタイルが変わる人もいるのではないでしょうか。
まさにそれが君津市役所です。
お金があった時の事業の作り方、
お金があった時の事業の進め方、
お金があった時の人事評価
お金があった時の労働組合との交渉
お金があった時の業者とのやりとり
お金があった時の市民への態度・・・
そういう伝統があったのに、収入が減ったので、
混乱しているのです。
処方せんはふたつ。
市役所のお金の使い方を変える事と、
職員の考え方を変える事。
鈴木市長の出馬にあたって発言した内容は
「ひきつづき、夢と誇りの持てるまちづくりをやりたい」
というかなりあいまいなニュアンスは、
ちょっと微妙・・・・・。
本当はもっと深い戦略を持って挑んでいるのだろう、と願います。
具体的には次のブログ記事で、
保育園の問題を通して、
現在の市役所について解説していきます。
まずは年明けに行われた成人式の様子から。

とっても真面目な世代でとても驚きました。

この若き人たちの未来に幸あれと今でもおもってます。
続いて君津市の社会福祉大会。

普段の福祉の分野での活躍について、
表彰されました。
またこんな素敵な評語も受賞しました。

またNHKの先輩である福祉ジャーナリストの村田幸子さんが、
認知症患者の数が爆発的に増え、
団塊の世代が後期高齢者に突入し、
医療介護の費用がこれまでになく大きくなる時代について、
解説していただきました。

ここからは下田の考えですが、
例えば窓口の
1割負担が2割に負担を変更するとなると、
という「お年寄りをいじめるな」という論調がいまでもありますが、
本当にそのような構図はあるのだろうかと、
このままだと、
つまり明らかに過剰な負担が、
若い世代やその次の世代に向かうことが予想できます。
ボランティアの活用や
介護支出を少しでも減らそう
というと予算の節約のように思われるかもしれませんが、
めいっぱい知恵を働かせて、
少なくとも君津市という単位で、あるいは地区の範囲で、
なんとか医療介護が持続していけるように、
しないと、絶対まずいです。
象徴的な豆知識でいいますと、
少子化の今、大切だと言われる
生まれた瞬間の赤ちゃんの医療費はなんと。
「3割負担です」
乳幼児医療費は無料じゃないの?と思うかもしれませんが、
あれはそれぞれの市町村の独自の補助なんです。
それなのに、1割負担を変更というと猛反対、
そして政治もそれをひっこめてきた。
これは少しだけおかしいと思います。
いろんなことを考えた村田幸子先輩の講演でした。
次は木更津中央(現・総合)高校剣道部、雲龍館(うんりゅうかん)の
50周年記念の会に参加させていただきました。


こちらは戦争から帰り、
一代で大学から高校、幼稚園を含む大学園を作った、
清和地区生まれの真板益夫(まいた・ますお)理事長です。
OBである父正行の代理でしたが、
その伝統と、熱い雰囲気に感動いたしました。

さまざまな場所で活躍する卒業生ばかりです。
これからもこの伝統が続いて行ってほしいと思いました。

さて、最後に6月6日10時~行われた
下田けんごの個人質問の原稿を公開します。
議事録の公開は2か月後なので、
さらに君津市は一切録画も公開もしていないので、
ここに自分の原稿のみ先に公開します。
次のブログは2次質問で使ったメモの一部を公開して、
保育園問題について解説します。
質問の翌日、それが新聞記事になりました。
大きな反響をいただきました。
ご覧になっていない方はぜひみてください。
クリックすれば見られます。
↓朝日新聞の記事「老朽化した保育園を建て直そうとしない君津市」

↓千葉日報の記事「千葉県で耐震化率がビリの君津市」

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2014年6月6日午前10時より

下田けんご)
ただいま、議長をつとめる、
三浦あきら副議長より許可を頂きましたので、
通告に従い、質問いたします。
通告順序3番、議席番号2番、
下田けんごです。
質問は、大きなテーマである大綱が4点、
その中の項目である細目が5点です。
先月、私は千葉県と君津市が
宮下保育園で行った、
「乳幼児をもつ保護者のための防災学習会」
に参加しました
大地震の時に
どうやってこどもを守れば良いのか、
君津市で災害が起きたら
どうやって避難するのか、
などを保護者のみなさんと共に学びました。
私が何よりも心を動かされたのは、
そこに来ていた
みなさんの真剣さです。
難しい言葉もありましたが、
そこにいたみなさんが真剣でした。
子どもを守りたい、
そう思えば誰だって真剣になるのです。
こちらの写真をご覧ください。

保育室の外に出ると
このような状態を見つけました。
保育園のテラスの柱の根元がさびて
ボロボロになっています。
屋根を支える柱がさびて、劣化している。
このような状態です。こうした柱のひとつが
先日こどもの目の前で
外れたことを知りました。
私は自分がこれまで間違っていたのでは
という思いに猛烈に襲われました。
議員になり、
市役所の予算や
財政の状況を知る中で、
今すぐに、
全ての保育園を安全にするのは
極めて難しいと思うようになっていました。
その前提に立って、
松丘地区と亀山地区の保育園の統合すること、建替えること。
続いて周南地区の宮下、常代の保育園を統合、建て替えること、
そうしたことを、着実に進めていくために
協力していこう。
そう思っていました。
しかし、
この柱を見て、気持ちが変わりました。
つまりは
これまで大人の論理で、
こどもの命をあとまわしにしていることに
気が付いたのです。
柱が外れていたことがわかったのは、
こどもが外で遊んだあとに、
手洗い場に並んでいた時です。
少し触れただけで、柱がグラグラ動くことに、
こどもが、気がつきました。
地震が来たら、 どうなりますか。
今回の柱の件ひとつとっても、
大黒柱でないから、大丈夫。
テラスの柱だから大丈夫、
そんな意見も聞きました。
しかし、実際に子どもたちは
テラスに並んでいたんです。
私はこどもの命を軽く見てきたともいえる
この問題を聞かないわけにいかないのです。
これは宮下保育園だけの問題ではありません。
君津市のどの保育園もこういう状況なのです。
どうして、君津市がこどもの命を
あとまわしにしてきたといえるのか、
これからの質問を使って
明らかにしていきます。
ぜひお聞きいただければと思います。
まず保育園についてお聞きします。
赤ちゃんや幼児が通う保育園が、
大地震の時に安全なのか、
君津市で想定している
地震の揺れに耐えられる、
耐震性があるのか確認します。
市内の保育園の
耐震診断した率を教えて下さい。
また安全でない建物について、
しっかりと耐震補強や
改築をしたかどうかを示す、耐震化率を教えて下さい。
関連して、
平成二十年度に専門家が行った耐震診断では、
すでに建て替えられた小櫃保育園と、
人見保育園以外の
君津市にある保育園は
どのような評価を受けましたか。
耐震性が確認されず、
災害時に危険であるため、
早期に建替える必要がある、とされた順番に、
残る市内十一の保育園のすべての園、
それぞれの評価を教えて下さい。
次に
専門家が全ての園を調べた後で、
さらに詳しい耐震診断を
小糸地区の中保育園と
久保保育園のみが行いました。
どうしてこの二つの園が選ばれたのか
理由を端的にお答えください。
最後に
先日の宮下保育園で
園児が目の前でテラスの屋根を支える柱が
外れているのを
発見したことについて教えて下さい。
ここからは若い世代としての
提案をいくつか行います。
子どもの育ちを記録し、
予防接種をきちんと受けていくために重要な、
母子手帳についてです。
先日国会内で、
スマートフォン向けの
母子手帳のソフトが発表されました。
本市でもぜひ活用してほしいと考えます。
また関連しますが、
固定電話がない家が増え、
少人数の家庭で育った若者が多くなり、
電話や、
面談型の相談をしない親も
増えているのが実情です。
充実した育児支援をするためにも、
そうした若者の生活に合わせた手段を
多くの自治体が提供し始めています。
特に多くの若い母親が現在使っている
「ライン」や「ミクシー」などの
ソーシャルネットワークを活用した
育児支援を検討してほしいと考えますが
見解をお聞きします。
次に防災についてお聞きします。
防災無線が物理的に聞こえにくい、
または、室内での仕事が多いなど、
市民それぞれの立場で防災情報に関する、
苦情が増えています。
情報は防災無線、メール、
インターネットなどなるべく多くの手段で提供し、
市民に伝えるのが最新の考え方です。
まずは災害の情報を流している
防災メールとの同じ内容を
過去の災害で比較的
情報伝達の効果が高かった「ツイッター」で
発信するべきだと考えますが
見解をお聞きします。
次に教育について伺います。
私は、子どもの数が大きく減った今こそ、
こどもたちの学びと、
充実した教育環境のためにも
学校の統合や小中一貫などの取り組みを
実施すべきだと考えます。
わかりやすく言えば、
子どもの数は半減したのに、
学校の数はほとんど変わらない。
その結果、教育や部活動、
または修繕や備品の予算も
厳しい状態が続いて、
結果、こどもたちに
迷惑をかけているのが現状なのです。
若い保護者に話を聞くと、
「今よりも教育環境が充実するならば
ぜひ進めてほしい」との意見も多いのです。
「今のままが良い」、
「思い出を守りたい」
との多くの卒業生の思いは
理解しますが、
今、まさに地域で育つ
こどもや保護者のみなさんの思いを
大切にしてほしいと考えます。
現在の保護者と
こどもたちがどう考えているのか調査し、
ぜひ今後の方向性に
反映させていただきたいと思いますが
見解をお聞きします。
最後は情報戦略についてです。
観光や情報発信などを活性化し、
ふるさと納税や企業誘致、
まちの魅力発信などで
大きな効果を上げている
市町村が増えています。
一方で君津市を見てみると、
市のホームページがわかりにくいとの市民の意見を多く聞きます。
調べてみると、情報量は多いのですが、
まるで内部の文書を
そのまま載せているのではと思うほど、工夫が見られません。
どのような課題があるのか調べるため、
具体的に聞きます。
直近の一定期間の中で、
掲載されたもののうち、
市民にとって、わかりやすいように、
写真やイラストを入れたもの、
行政用語を言い換えてあるものは、
それぞれどれくらいの割合か教えて下さい。
また、
今、示したような配慮がなく、
行政文書が
ほとんどそのまま掲載されたものは
どれくらいの割合か教えて下さい。
以上で一次質問を終わります。
二次質問は質問席から行いますので
よろしくお願いいたします。
※このあと市長答弁、部長答弁、下田の再質問とつづきます。
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それでは次回解説します!
下田けんご