公約「消防団員と家族の負担軽減」について団員報酬と出動手当が増えました☆その内容を詳しく&経過は?
私が4年前の選挙で公約した一つが、
「消防団員と
家族の負担軽減」でした。
サラリーマンがほとんどの団員が、
少ない休みを使って
消防団活動していることが、
もっと認められるべき、
そういう思いからです。
具体的には全国の平均レベルまで報酬を増やすことと、
家族や本人が「団員で良かった」と思えるような制度を作る事。
今回、
その両方が実現したので報告します!
まずは団員報酬
分団の本部長と会計部長の報酬が
年額29000円→34000円に
5千円アップ☆
団員の報酬が
年額21000円→29000円に
8千円アップ☆
主にOBの方や
女性消防団などが
加入する機能別消防団員の報酬が
年額7000円→10000円に
3千円アップ☆
それぞれ実現しました☆
もう一つは出動手当が
これまで火事や台風で、
1回出動しても、
100回出動しても、
なんと同じ6千円でした!!
これがおかしい
という指摘で調べると、
実際には国から
回数に応じない出動手当はおかしい
との指摘もありました。
出動手当は行政で言う
費用弁償です。
わかりやすくいうと、
一回出動するのに要した交通費や
仕事を休んだ分の相当額
というような考え方になるので、
一回出たら支給されるのが
当たり前ですよね。
それを事務的な手間などを考えて
年1回支給されていたので、
・回数あたりに直すと
非常に低い金額になる。
・出る回数が多い団員の方に
マイナスが大きい構造
で主に上の2点を指摘し、
改善しました。
出動手当は
1年1回6千円
↓
火災出動手当
1回 1,800円
風水害等出動手当
1回 1,800円
警戒出動手当
1回 1,400円
訓練出動手当
1回 1,400円
※いずれも回数制限無し
となりました。
この金額は
県内平均をふまえたものです。
回数に応じていないのは
君津市と八街市だけだったそうです。
では下田はどんな議論で
実現したのかをご紹介します。
お時間のある時にご覧ください。
まず最初に取り上げたのは
2年前の平成29年9月議会です。
下田質問)
消防本部にお聞きします。
消防団員のけが等の
公務災害を所管する基金は、
団員の安全確保のために
必要な用具等を定め、
災害防止を啓発しています。
この中で特に重要と思われる
夜間活動のためのヘッドライト、
火災現場でのくぎなどの踏み抜きや
怪我を防ぐ半長靴と呼ばれる安全靴、
これら活動に必要なものは
どの予算で購入しているか、
またその理由をお聞きします。
また、団員の不足が
深刻化していますが、
最近の団員の1年間の出動回数は
どのくらいかお聞きします。
また、本市は予算削減のため、
出動手当を1年に1回6,000円だけ
支払うことになっていますが、
団員の出動1回当たりにすると
幾らか、
県内の状況とあわせてお聞きします。
答え(消防長
消防団員と家族の負担軽減のために、お答えいたします。
消防団の装備については、
東日本大震災等の経験の中でも
全国的に不十分であるということが
課題とされています。
このような状況を踏まえ、
これまで救命胴衣の計画的な配備等を行ってきておりますが、
その他の装備品等については、
各支団や分団において運営交付金等で
必要な用具を購入している現状となっております。
今後は、消防団からの調査結果や
意見、実情を把握し、
装備の改善と充実に
努めてまいります。
次に、消防団員の
出動回数についてですが、
本市では活動が確認できた
団員に対して
年額6,000円を支給すること
としておりますが、
実際に活動する団員の出動回数には
差があるため、
出動1回に対する金額には
差が生じている状況です。
昨年度の出動回数が最も多い団員は、
火災出動では11回で、
1回当たりの出動手当としては
約545円となります。
また、
県内では、市や町により
異なりますが、
火災出動1回に対する支給額が
最も高い消防団は
7,000円となっており、
そのうち昨年度17回の火災出動に
11万9,000円の手当を支給している
消防団もあります。
消防団は、火災出動のほか、
広範にわたって活動しておりますので、
今後は支給方法や金額について
県内の消防団を調査し、
負担の軽減に取り組んでまいります。
二次質問(下田)
消防団運営交付金で
ヘッドライトとか
半長靴という安全靴を
買っていると言いましたけれども、
各分団約5万円しかないので、
実際はほとんどの分団が
自腹で購入していますよね。
ということを
ちゃんと答弁に載せたほうが
いいと思います。
答弁では交付金等ということで、
自腹購入も入っている
等 を入れていただきましたが、
実際は自治会の方の協力などで
各分団で
自腹で購入させられている
というのが実態でございます。
また、出動手当に関しては、
君津市が545円ということでしたね。
県内で一番高い7,000円という、
1回火事に出動したら
7,000円という、
それが浦安市なんですが、
10倍以上の差があることが
総務部長、わかりましたよね。
財政部長にお聞きしますが、
この1回6,000円でもいいんですが、
7,000円のこの根拠は何ですか。
何で出動手当は6,000円なんですか、7,000円なんですか。
○議長 消防長。
◎消防長
お答えいたします。
消防団の出動手当につきましては、
君津市においては条例で定めて
年額6,000円と
いうようなことにしてございます。
ただし、交付税の標準的な団体等で
国が算定するに当たりまして、
1回当たりの手当の額でございます。
以上でございます。
○議長 下田剣吾君。
◆2番(下田剣吾君)
これは、この質問をするので
新聞記事を見ていただければ
すぐわかったと思うんですが、
交付税の根拠の額が、
消防団の出動手当に関しては
1回7,000円という基準があるので、
浦安市の場合は
7,000円を定めている。
消防長に指摘するとすれば、
これは1回7,000円だと。
私、消防庁の
地域防災室にも確認しましたが、
1回7,000円であって、
それを全国の消防団が
どれくらい火災出動しているか
という掛け算をして
交付税措置をするというのが
消防庁のスタイルですので、
1回切り6,000円というのは、
そんなのは
ちょっと非常識です
ということで言われました。
それが君津市で今、
行われていることでございます。
だから、
交付税のことをご存じなのであれば、
そのルールに基づいて、
報酬と
費用弁償の考え方がありますよね。
費用弁償というのは
回数に応じてやる。
なぜ回数に応じるかといえば、
消防団員が、
例えば出動するときに、
そのときの交通費相当額であるとか、
そのときに発生する仕事を
休まなきゃいけない、
そのためのお金ということで、
費用弁償の額として
出動手当が設定されています。
ですから、回数に応じない出動手当
というのは、
もうそもそも
コンプライアンス違反なんです。
わかりましたか。
なので、改善をお願いします。
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次は今回の議会平成31年3月議会
下田質問)
最後に、消防団について
お聞きします。
仕事もある中で活動する
消防団員の任期が長期化し、
新入団員の勧誘なども
難しいことから、
その負担は増加しています。
その負担軽減のために、
他市に先駆け
さまざまな取り組みを行っている
消防本部ですが、
新たな取り組みとして
どのようなものを考えるか
お聞きします
○消防長
消防団員の負担軽減のための新たな取り組みについて、お答えいたします
本業を持ちながら、
地域の安全・安心を守るために
日夜活躍している消防団員の
処遇改善として、
また団員確保対策として、
来年度から団員報酬の増額と
出動手当の支給方法の見直しを
行うこととしております。
加えて、団員やその家族が、
消防団に入ってよかった、
続けていてよかったと
少しでも思ってもらえるよう、
消防団応援の店事業を開始します。
この事業につきましては、
団員やその家族が市内の店舗等から
割引などの優遇サービスを受けられるというもので、
多くの店舗等に協力してもらえるよう、取り組んでまいります。
二次質問
下田)
では、消防団についていきますが、
来年から消防団員報酬の増額と
出動手当を見直されるということで、
他市に先駆けた取り組みで
ありがとうございます。
消防団応援の店についても、
どんどん進めていただきたい
というふうにお願いします。
消防団の取り組み、負担軽減についてちょっと考えてみたんですが、
1つ共通点として考えたのが、
みんなスマホで
火事場での連絡だったり、
団員間の連絡だったり、
自治会とかと連絡だったり、
あるいは壊れている水利があったら
それを写真を
撮ったりというのをやっています。
そのスマートフォンを使った、
例えば消防団支援アプリ
みたいなものを、
国と一緒にモデル事業として
開発したらどうかな
というふうに思うんですが、
見解をお聞きします。
○副議長(池田文男君) 消防長。
○消防長
お答えいたします。
スマホのアプリにつきましては、いろいろな可能性があると思います。
その中で、消防団の活動に
役立つものがあるのかどうか、
その辺を含めまして
検討してまいりたいと思います。
以上でございます。
○副議長(池田文男君) 下田剣吾君。
○(下田)
ありがとうございます。
もう1つは、消防団運営交付金
というのがそれぞれの消防団に
お金をしっかり出している、
例えば軽トラのお金だったり、
消火用のホースを買うお金だったり
ということで出しています。
それについて、
何か保険代で吸い上げている
という話があるので、
その仕組みを
わかりやすく教えてください。
○副議長(池田文男君) 消防長。
○消防長
お答えいたします。
消防団運営交付金につきましては、
各分団に対しまして
資機材の購入費として10万円、
そのほかに団員個人の
消耗品などに係る費用として
1人当たり年額3,000円を
交付しております。
一方で、消防団員につきましては、
日本消防協会が行う
福祉厚生を目的とした共済に
加入しておりますので、
その掛け金として
年額3,000円を
負担していただいている
というのが実態でございます。
以上でございます。
○副議長(池田文男君) 下田剣吾君。
○(下田)
一応3,000円交付金、
先ほど言ったように消耗品って
手袋とかですよね、
そういうのを買ってください
といって配っているんだけれども、
同じ3,000円を保険代として
引き上げているんです。
だから、実質的にゼロであると。
もうちょっと言うと、
消防協会の会費
みたいなのもあるんで、
実質赤字になっています。
何が言いたいかというと、
自治会の消防費に
頼り切った構造があるかな
というふうに思います。
誰が困るかというと、
それこそ軒数が少ない
山間部の消防団ほど困る仕組みだ
というふうに思っています。
分団運営のための交付金に
なっていないという現状を、
例えば保険代はまとめて市が払って、消耗品に当たるものは
しっかり支給する
というのが
あるべき仕組みじゃないかな
というふうに思いますので、
これについては
改善をお願いいたします。
今もたくさんやっていただいて
いるんですが、ぜひお願いします。
もう1点は、市長に
お願いしたいんですが、
今まさに3月で消防団員が
次の方を見つけようということで
勧誘活動に走り回っています。
例えば、市長名で自治会に
それぞれの自治会から1名ぐらいは
ぜひ消防団に
入っていただけないでしょうか、
こういう大事な人たちです
というような手紙を
出していただくだけで、
少し雰囲気は変わるかな
というふうに思いますが、
市長の見解をお聞きします。
(市長答弁せず)
○副議長(池田文男君) 消防長。
○消防長
お答えいたします。
団員確保につきましては、
まさしく今、この4月に向けまして
自治会長それから
確保推進員の方に
頑張っていただいております。
この辺も含めまして、通知
そのほか含めまして
検討してまいりたい
というふうに考えております。
以上でございます。
○副議長(池田文男君) 下田剣吾君。
○(下田)
文面はもちろん
消防が書いたっていい
と思うんですけれども、
市長名でそういうのが出たら
結構影響があるかなと思うので、
市が協力しているという姿勢が
伝わると思うので、
ぜひよろしくお願いします。
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というやりとりでした。
政策改善の中で
約2年でできたという事は、
やはり改善したいという
職員の皆様がいたからだと思います。
気になる方は市議会の議事録検索で「出動手当」と検索すると、
それまで議論されて
いなかったものが、
質問をしたことで
物事が動き出す様子が見られます☆
ちょっとマニアックですね♪
消防団員の家族が行くと割引になる「消防団応援の店」も
秋を目標に実現するようです。
ぜひ利用して下さいね☆
下田けんご