君津市議会が市議の「ボーナス」を増やしたこと知っていますか?君津市議会の海外視察をしっていますか?
君津市議会は議員の期末手当、
いわゆる「ボーナス」を約7万4千円増やすことを、
自分たちで決めたこと。
驚いたことには、市長の「ボーナス」も同じように増やされました。
いったい君津市議会はどうなってしまったのか。
調べてみましょう。
公式の議事録からの抜粋です。
まず議員の「ボーナス」を増やすことに反対した意見が記録されていました。
30代の須永和良市議の発言です。

※わかりやすくするために手持ちの写真を入れました。
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◆2番(須永和良君)
2番、須永和良でございます。
通告に従いまして、反対討論をさせていただきます。
私は、今議会に上程された議案のうち、
議案第9号
議会議員の議員報酬
及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、
及び議案第10号
特別職の職員で常勤のものの給与
及び旅費に関する条例の一部を改正する条例の制定について
に対し、反対の立場から討論をさせていただきます。
先日行われた市長の所信表明演説の中で
市長は、本市の財政状況について、
依然厳しい財政運営が続くことが見込まれています
とみずから述べられています。
そのような厳しい財政運営の中で、
議員の期末手当を
1人当たり7万4,250円ふやしてくれると言われましても、
お気持ちはありがたいですが、
ご遠慮申し上げますというのが
市民の代表たる議員の姿であると思います。
厳しい財政運営でありながら増額するというのでしたら、
その分は市民のためにお使いになっていただきたいと思います。
また、先日の議案に対する質疑の中で
執行部から、
議会改革検討委員会で検討していることを
知らなかったという答弁がありました。
そんな調査不足の中で出されたこの議案は
否決して、
議会改革推進委員会で
定数や報酬を合わせて検討した中で、
答申を待って判断すべきだと思います。
さらに、一般職の期末手当と
議員の期末手当は全くの別物です。
人事院の勧告は一般職に対してのみで、
一体的にと執行部は言いますが、
なぜ一体的に増額しなければいけないのか。
君津市の例規集のどこを見ても、
そんな規則はありません。
これでは、市民から見たら、
便乗値上げのように見えてしまいます。
市民の意見を反映するのが議員だと思います。
正当な理由のない
議員の期末手当の増額を市民が賛成するでしょうか。
流山市や九十九里町は否決をしております。
特別職についても同様です。
経営的視点に立つと市長みずからおっしゃいました。
厳しい財政運営の中で、
社長のボーナスが上がるような
矛盾したことはしないでいただきたいと思います。
議員や特別職の期末手当の増額は、
インフラの長寿命化や
公共施設の改修、統合などが終わり、
財政調整基金もふえて
財政運営に余裕が出てきたときに
考えるべき案件ではないでしょうか。
以上のことから、
議案第9号及び議案第10号については反対いたします。
そのほかの議案については賛成をいたします。
以上です。
ーーーーーーーーーーーーー引用ココまで
須永さんは明確なポイントを指摘していると感じました。
・財政が厳しいというのに期末手当を増やすのはおかしい。
・職員はまだしも、
議員は市民の代表なのだから、市民の意見を反映すべきだ。
というものです。
では、圧倒的な判断で否決されたのか、
違います。
賛成多数で決定していました。
ではどうして賛成したのか。
賛成の意見を討論したのは小林喜久男議員です。
議事録をそのまま引用します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆22番(小林喜久男君)
22番、小林喜久男でございます。
ただいま、反対討論がありました
議案第9号及び議案第10号
並びに議案第14号につきまして、
私は委員長報告に
賛成の立場から討論いたします。
初めに、議案第9号
議会議員の議員報酬
及び費用弁償等に関する条例の一部を
改正する条例の制定について、
及び
議案第10号
特別職の職員で常勤のものの給与
及び旅費に関する条例の一部を
改正する条例の制定について
ですが、
これまで特別職については、
給与そのものを、
一般職の職員の給与減額措置や
本市の財政状況に鑑み、
11から13%の減額措置を行っているところであり、
今回の条例改正によりまして、
期末手当の支給率を
一般職と同様に引き上げることには
一定の理解を示すものであり、
また、
議員の期末手当支給率につきましても、
特別職に合わせた条例改正の執行部提案につきましても
理解するものであります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー引用ココまで
わかりやすく、意訳すると、
これまでも市長など特別職は
一般職員と共に減額してきた。
だから今回も連動して、増額することを理解する。
議員についても、増額を理解する、
そんな風に読み解けます。
※小林市議は一番大きい会派の代表なので、
賛成討論をしなくてはならないという議会の伝統で
代表して討論を行ったと思います。、
個人的には全面的にこのような考えではないのかもしれません。
しかし、須永市議は
議員は一般職員と同じでなく、
市民の意見を反映すべき立場だと主張しました。
この理屈の方が当然市民は理解できます。
また、この賛成意見では、
減額の時に同じように減額したのだから、
増額も同じと主張しているように見えますが、
実際、
減らすことと増やすことはニュアンスが全く違うのではないでしょうか。
兵庫県議の政務活動費の事件や
政治と金の疑惑の中で、
政治家にはより一層厳しい視線が注がれています。
特に、
報酬に見合うだけのどれだけの仕事を、
市民に対する貢献をしたのかが、
さらに厳しく問われている時代ではないでしょうか。
それが国民の常識的なところだと思います。
つまり、
議員の報酬を下げるのは「当たり前」であっても、
議員の報酬を上げることは
「通常では考えられないこと」だと言えます。
よほどの理由や
説得力がある議論がない限り、
今の時代に議員の「ボーナス」を増やすことなど、できないはずです。
さて、市議会議員を選ぶ権利のある君津市民のみなさん、
今回の決定に納得しましたか?
違和感を感じる方が多いかもしれませんが、
今の市議会の現状です。
(参考
「 ボーナス値上げ 」 の議案
反対者 須永和良市議
賛成者 その他市議全員 )
私は補欠選挙で当選した若い市議2人や、
介護保険料値上げをあれだけ反対していた
共産党さんが賛成したのはとても悲しかったです。
特に問題だなと思うのは次の視点です。
市役所がいろんな事業やサービスをできるのは、
市議会が予算を議決、通しているからです。
その中では、市役所が財政が厳しい、
お金がないのだと言って、予算の削減を行いました。
重い障がい者の手当ての予算を削減しました。
寝たきり老人紙おむつ支給事業のような
高齢者の福祉を削りました。
予算の不足を理由に、
安全でない坂田小学校の体育館を直しませんでした。
周西幼稚園の廃止をしようとしています。
久保保育園、宮下保育園、常代保育園など、
10この地震が起きたら建物が壊れ、
こどもの命が失われる状態を放置してきました。
予算がない、という理由で、
後回しになってきたのです。
それなのに、市議会議員は、
ボーナスを上げたのです。
もう一つの視点は職員です。
議員は市民や自分の地域に求められ、
あれもやれ、これもやれ、はやくやれ、
そういって、強引に事業をすすめることもあります。
またその逆に、
議員は、あれが無駄だ、これも無駄だ、削減しろ、
そういう効率化の議論もしてきました。
それぞれの事業に関わる市の職員たちは、
つらい思いもしたこともあるかもしれない。
実際に若い職員は多い仕事量と、
上がらない給料に悩んできました。
下田けんごも含めて、議会が、
給料や手当などを批判してきたことも当然影響しています。
その政治家が、
自分はお金は欲しい、
その予算は組む、
だけど、あれもやれ、これもやれ、
これは無駄だ削れ、あれはやめろ、
そんな風に議論するのは信頼関係に関わります。
当然政治家は、市民の願いを受けて、
あるべき議論をするのですから、
職員から好かれる必要はないと私は考えます。
しかしながら、最低限の尊敬がなければいけない。
それはつまり市の職員からみて、
「うるさいこといつも言うけど、
おれは個人的には嫌いだけど、
市民のために、がんばっているんだな」
最低でもそれぐらい思われるのが
普通の政治家ではないでしょうか。
もらえるお金はもらえるだけもらう、
だけど、いいたいことはいいたいだけいう、
それは職員や市民との
信頼関係を損なうと私は考えます。
それは小さいことでしょうか。
もう一つは海外視察です。
全国の市議会ではほとんどなくなりましたが、
君津市議会では海外視察を続けています。
2年前、君津市議会が行ったブラジルの式典
5年前の君津市議会ブラジル視察
※他にも議事録検索で「ベトナム行政視察」や「インド行政視察団」
などのキーワードが出てきましたが、公費と自費の割合、
視察内容などは全くわかりません。
市民の方ではあまり知らない方が多いのですが、
市民向けの報告会を開催したり、視察内容についての報告チラシなどが、
配られていないと思います。
なので、3年市議をした私も自分が行っていないので、
どれくらいがそれぞれの議員の自費で、
どれくらいの公金が使われていたのか、よくわからないのが実情です。
ただ、少なくとも、今の時代に市議の海外視察は必要ないと私は考えています。
みなさんはどう思いますか?
ではわたしたち市民はなにをすべきでしょうか。
自分たちの考えや思いがわかる人を
選挙にいって選べば良いのです。
選挙に行かないというのは、
今の自分とは感覚の違う人たちをそのままにするという意味で、
市民の思いから離れた政治をそのまま維持「させている」のです。
なので、選挙で政治を変える。
すごく当たり前のことです。
具体的には、
もちろん、「改革を、あきらめない。」候補者、
わたくし、下田けんごに投票してもらいたいです。
でも、僕のことが嫌いな人、どうしても投票できない人もいるはず。
そうした視点で考えると、
まずはボーナス値上げに唯一反対した須永さんを評価すべきです。
また、そうでなければ、
ボーナス値上げに賛成した現職議員ではなく、
今回初めて挑戦している、新人の方を応援する、
そんな視点もあります。
公明党さんや新日鐵さんの関連で頼まれている場合もあると思いますが、
その場合もボーナス値上げに関わっていない新人を
応援する、それも一つの視点だと考えます。
君津市の選挙は、どうしても、
親戚や付き合い、会社関係、地域の候補など、
いろんな流れで決まってきました。
良いこともありましたが、
今の時代においては、
とっても不思議な、
ゴミ袋は有料化するのに、市議がボーナス値上げする、
市民からは理解されない市議会の姿になりました。
はっきり言ってしまえば、
どんな約束をしたとしても、
日本の選挙はすばらしいもの。
投票箱に
どんな名前を書いたか誰にも分からないし、
だれに強制することもできないのです。
自分の心と相談して、
自分で自由に決められる。
中国や北朝鮮のような国とは違う、
素晴らしい制度です。
ですので、どうか、
まちのために、
こどもの未来のために、
自分たちが払った税金にとって、
少しでも良い政治家を選んで下さい。
そして、いろいろ考えていただいて、
もし良ければ、
下田けんご
に投票して下さい。
よろしくお願いいたします。
「改革を、あきらめない。」
下田けんご
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